2025年の万博が開催され、会場はにぎやかな熱気に包まれています。訪れる人々は、普段は目にすることのない国や地域の文化、暮らし、価値観にふれ、まるで地球を一周してきたかのような体験を味わっているようです。多彩なパビリオンを巡る中で、わたしたちは知らなかった世界に驚き、感動し、そして考えさせられることが増えていきます。
一方で、「本当に意義のある万博になっているのか」といった疑問の声もあります。例えば、大規模な予算が投入される中で、開催の意義や費用対効果に懸念を持つ人もいます。また、交通や入場の混雑、設営の遅れなど、現場での課題も少なからず耳にします。しかし、こうした指摘は決して無意味な批判ではなく、よりよい運営への期待や、将来への教訓と受け止めることができるのではないでしょうか。
それでも、世界各地の文化や技術が一堂に会するこの機会は、やはり貴重です。特に、紛争や経済的困難の中にある国のパビリオンを訪れると、ニュースだけではわからなかった人々の暮らしや努力が伝わってきます。それは、国際理解や連帯の第一歩であり、遠い国の問題を「自分ごと」としてとらえるきっかけにもなります。
万博は単なる観光イベントではなく、未来を考える場でもあります。賛否はあって当然ですが、まずは足を運び、体感することで見えてくるものがあります。多様性を認め合い、課題を共有することから、きっと小さな希望の芽が育つはずです。
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